2016年8月23日(火)週刊 適正在庫の視点から Vol.116【恋愛市場の規制緩和】

適正在庫の広場 TSCブログ
2016/08/24

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Vol.116ーーー>【恋愛市場の規制緩和】

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おはようございます。

メルマガ「週刊 適正在庫の視点から」の勝呂隆男です。

【恋愛市場の規制緩和】

先週、委員として参画している経産省の国家プロジェクト 「需要予測の精度向上・共有化による省エネ物流プロジェクト」 の委員会で、経産若手官僚の方の講演を聴いてきました。

少子高齢化の下、少ない人口で経済活動を維持していくためには IT技術をフル活用していくことが大切であるとの論旨だったのですが ふとある疑問が湧いてしまい、次のような質問をさせていただきました。

ご講演内容の前提条件である、少子高齢化について 高齢化は医療技術や生活衛生環境の向上で理解できるが 少子化のトレンドをもはや変えることの出来ない前提条件としているのは なぜなのか?

この質問に対する答えは 人口動態統計は数多くある統計の中でも最も信頼性の高いデータであり それによれば、50年後に日本の人口は半減することが確実である。

二の矢の質問で、近年人口増に転じたフランスの例を示したところ 驚くべき回答がありました。

実は、団塊の世代ジュニアに対してアプローチをかけて 第3次ベビーブームを起こそうと試みたのであるが 失敗に終わり、事態は絶望的である、と。

会場は、くら~い雰囲気になってしまったのですが、 委員会の後の懇親会で大逆転が起こりました。

この委員会、気象協会がリーダーを務めているのですが 気象協会というところが、とても面白い機関でして 私の同類項である、おたくエンジニアの巣窟なんです。

そのせいか、委員会に集まる民間企業のメンバーは 個人のアンテナで活動を知り、上司を説得して自らの意思で参画している方が多く 毎回の委員会は、さながら活発な異業種交流会の様相を呈しています。

懇親会で、先の話題となり まずは大前提を疑ってかかる必要があるね という議論になりました。

これは民間企業ではあたりまえのアプローチで すべての前提条件を洗い直すというのは、 プロジェクト活動の基本中の基本です。

そしてその大前提というのが、婚姻制度なのです。

フランスでは事実婚がひろく認知されており 婚外子は法的にも経済的にも社会的にも差別されておらず その人口比率はほぼ半数に及ぶと聞いています。

アルコールのはいったおじさんたちは大いに盛り上がり 一夫多妻制だ、俺も今からがんばるぞー とか叫び始める展開となりました(^.^)

委員会の後、さっそく弊社のJスタッフにこのお話しをしたところ こんな意見が示されました。

皆、とても魅力的な若い女性からです。

・両親は団塊世代なので、私は団塊世代ジュニアなんだけど、もう手遅れってことはないわ。

・一夫多妻が認められれば、本当に好きな男性の2番目3番目、、の妻になりたがる素敵な女性はいっぱいいます!

・徳川家康は、70歳で子供をつくったのですよ、おじさんたち、がんばって(^.^) 、、、

というわけで、今回の提言は タイトルに示したように恋愛市場の規制緩和です。

団塊世代ジュニアたちの恋愛規制をとっぱらい 「みんな、もっと恋をしよう」 となりました。

金融の世界で、異次元緩和やマイナス金利の導入が出来たのだから できないことはないと思います。

政治家や国家官僚は、近々の心配だけで行動するのではなく 国家百年の大計で動いてほしいものですね。

 

【やさしくあるこうよ】

われわれがなにかを「標準」と呼ぶのは、たんにそれがその逆のもの(「標準に当てはまらないもの」)より頻繁に起こるからにすぎない。人間の性に関する標準にも同じことが言える。

ージャレド・ダイアモンド『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』より

 

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2016年8月9日(火)週刊 適正在庫の視点から Vol.115【安全在庫算出式の次元解析】

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2016/08/24

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Vol.115 ーーー>【安全在庫算出式の次元解析】

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【安全在庫算出式の次元解析】 先月の「新・適正在庫の考え方求め方セミナー」で、 またまた画期的なブレイクスルーが起こりました。

適正在庫理論の基礎である、統計的安全在庫算出式を解説しましたら 受講者の中に工学博士の方がいらっしゃいまして 非常に鋭いご質問をいただいたのです。

古典理論となっており、半世紀以上の実績のある安全在庫算出式を次元解析すると 左辺と右辺で次元が一致しないという矛盾が起こるというご指摘です。

安全在庫 ss=k*√(LT)*σ

k:安全係数 LT:リードタイム σ:需要の標準偏差

これが安全在庫算出式なのですが、 これを次元解析すると、次のようになります。

[N]=√[T]*√[N]

N:個数・回数 T:時間

左辺と右辺の次元が一致せず、この公式は間違っているのでは? というわけです。

「こまったなぁ、でもこういうときはチャンスなんだ」 といろいろ考えていて、「アッ」とひらめきました。

私が基礎研究としてすすめている「時間場の理論」 では、時間を振動回数であるという仮説を立てていることに気づいたのです。

すると、

[N]=[N]

となって左右両辺の次元が一致して矛盾が解消されます。

在庫理論と時間場の理論の両方の正しさを証明する結果となり 次元解析の威力に感動すると共に ご質問を下さった、旭化成メディカルMTの川上淳也さんには大大大感謝です。

こんなクリエイティブなやりとりがあって、とても楽しくためになる 私のセミナーにみなさんもぜひいらっしゃいませ~(8/19 http://command-ex.com/L4283/b4233/12241 )

PS.時間場の理論のブログもご参照下さいませ。

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【やさしくあるこうよ】

知っているものをどう組み合わせるかってことよ。組み合わせることで未知のものを予測することこそが想像力だと思うの。

ー京極夏彦『鬼談』より (http://www.tscinc.co.jp/seminar/zaiko.html )

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2016年8月2日(火)週刊 適正在庫の視点から Vol.114【会社のへそ】

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2016/08/24

 

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Vol.114 ーーー>【会社のへそ】

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【会社のへそ】

私はコンサルタント歴が三十年近くになります。

東芝生産技術研究所での東芝グループ工場向けからはじまって 独立直後のISOコンサルを経て、工場の現場改善・5Sコンサル、 そして今は在庫適正化コンサルが多いのですが、 一番楽しいのは、工場の現場改善です。

現場にはいって行って、最初に種となるいい改善アイデアを出せるかどうかが勝負どころとなります。

これで現場の方々に認められると改善活動はスムーズに進みます。

そして、改善活動を最初に始める現場をどこにするかが大切になります。

そこを私はひそかに『へそ』と呼んでいます。

やる気のある若手がいて私とも気の合いそうなベテランがいる職場を選びます。

仮にそこが、光学系ユニット組み立て職場だとしましょう。

ここの改善活動を徹底的に手伝って目覚ましい成果をあげてもらうのです。

すると、その職場は大いに士気があがり、次からは自分たちだけで頑張り始めます。 となりで横目に見ていた筐体組み立て職場も、「次はうちの番だ!」と改善競争がはじまります。

この改善競争連鎖がつぎつぎとつながっていくと 工場全体が改善活動に燃え上がるのです。

このように、人間社会には『へそ』があるように思えます。

それはけっして、社長とか役員とかのえらい人である必要はないわけで だれでも『へそ』になれる可能性をもっています。

SNSのネットワーク分析によって コミュニティのへそを探し出す研究も可能性があります。

ちからで押すのではなく、へそを探して巧みに動かす。

こんな方法論が生まれたら楽しいですね(^.^)

 

【やさしくあるこうよ】

一人前と認めてあげれば、一人前になるものですよ。

ー宮部みゆき『日暮らし』より

 

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第2回(通算60回)トヨタ生産方式

【青春のトヨタ生産方式】

シーズン1からの読者の方々は意外に思われるかもしれませんが、東芝新入社員時代の私は、トヨタ生産方式一色でした。

大学で産業用ロボットの作業研究をしてきて東芝に入社し、生産技術研究所に配属されましたので、当然ロボット研究部だと思っていたのですが、入社した1985年に東芝はトヨタ生産方式の導入を開始したのです。生産システム研究部隊に配属されて、在庫削減で多くの実績をあげました。

研究所はJR新杉田駅前にある横浜金属工場内にあり、余熱利用のお風呂を徹夜明けによく利用していました。通常は上大岡にある六畳一間2人部屋の独身寮に終電帰宅で、帰ると既に浴場は消灯されており、垢の浮かぶ残り湯3分の1の浴槽と水シャワーを浴びた後、同室者に遠慮しながらトヨタ生産方式に関する文献を読みあさるという毎日です。当時読み漁った書籍の一部が残っていたので写真に撮ってみました。(写真1※省略)

なかでも、『トヨタの現場管理』は、山本哲也氏(後の副社長)率いるTP運動のバイブルとされ、百回近くボロボロになるまで繰り返し読みふけったものです。山本氏には最近弊社にお越しいただいたのですが、開口一番「勝呂君、太ったな。痩せなさい。肥満は論理思考を鈍らせる」と言われました。社長室にご案内したら「5Sがなっていない」と相変わらずの厳しいご指導を賜りましたが、東芝におけるトヨタ生産方式展開の同志愛に満ちた言葉はとても嬉しかったです。

 

【トヨタとの交流】

工場見学が温泉よりも好きな私は、トヨタの工場を2桁回くらいは見学したと思います。IE協会や中部産業連盟、生産性本部主催の工場見学会に、東芝は気前よく派遣してくださいました。経営工学会つながりの友人のつてで、GPCの奥座敷まで案内されて議論したこともあります。

見学者用にアレンジされ、整然と流れる組み立てラインや機械加工職場のU字ラインには圧倒されましたが、それよりもこっそり見せていただいた、完全には改善しきれなかったけれど一歩前への精神で頑張っている現場の印象が強く心に残っています。

今でも思い出すのは、関東自動車の確か御殿場工場のトイレの足踏み式水道栓で、駅のトイレになんでこれが普及しなかったのか、今でも不満に思っています。センサー不調でいらいらするよりも足踏み式で水が流れる方がコストもかからず確実でいいのになぁというわけです。

東芝のトヨタ生産方式導入は、労働装備率の高い事業ほど、つまり産業用ロボットの普及率の高い事業ほど赤字になっているという研究報告が契機になったのですが、大学院時代にはトヨタの先端ロボット工場を見学させていただいて徹底的に研究しました。どうも、トヨタ生産方式といわれるものとトヨタのやっていることは当時から若干のかい離があるように思われます。

大学院時代は、国会でトヨタ生産方式が問題視されたときに擁護答弁に立たれたという村松林太郎先生の「生産管理特論」でトヨタ生産方式の数理モデルをたたき込まれましたが、これも適正在庫理論研究の基礎となりました。

 

【日本経営工学会特別委員会】

東芝独立後、しばらく日本経営工学会に参画して熱心に理論研究をすすめておりました。論文執筆指導を青山学院大学の黒田充先生に仰ぎ、適正在庫理論の数理的基礎が形成されたのはこの頃です。

学会長に就任した黒田先生の命を受けて、経営工学の将来ビジョンを示す特別委員会を立ち上げました。日野自動車副社長を歴任してトヨタ取締役に就任したばかりの銀屋洋氏を黒田会長にお引き合わせし、産業界各社の幹部になっていた知人と日本経済新聞社論説委員の友人後藤康浩氏をメンバーに招いて2年ほど活動しました。

答申内容の詳細は覚えていないのですが、「IE教育がしっかりしている大学の卒業生ほど企業で活躍している」という調査結果が印象に残っています。戦後米国から導入されたIEは今でもモノづくりの基本であると思います。今年の弊社新入社員の旦那様は化学エンジニア出身なのですが、石油会社でIE職に就き、熱心に勉強していると聞いて嬉しく思っています。

 

【考え方が大事】

先のトヨタ取締役の銀屋氏からは、「モノづくりには考え方が大事だ」と繰り返し教えられました。かんばん方式は安全在庫の古典理論を徹底研究して編み出されたものであり、トヨタではキチンと安全在庫を設定し保有しているのであると。

私は残念ながら、大野耐一氏の直接薫陶をうける機会は得られませんでしたが、大野氏の語録などに触れるにつけ、地頭思考の方であったのだろうなと想像しています。そして、今大事なのは、大野氏がどう言ったかではなく、氏が現代の経済・市場環境、技術水準前提ではどう考えたであろうかと思いをめぐらすことではないかと思います。