第7回(通算65回)投資利益率のバブルと在庫削減効果

【資金の時間的価値】

昨年末の九州出張の帰りに、JR-JALと乗り継いだのですがちょっとしたアクシデントがありました。JRで宮崎空港駅まで行き、そこからJAL便で羽田に帰る予定でチケットを予約していたのですが、ダイヤ遅延の影響で列車が一駅手前の南宮崎駅で折り返してしまうことになってしまったのです。

車内アナウンスがあったのが南宮崎駅到着のわずか10分前。そして宮崎空港駅まで行く人は次の列車に乗り換えるようにというアナウンスも併せてあったのですが、次の電車も遅れていました。

仕方なく、タクシーに乗ることにしました。

南宮崎駅の改札では、乗客と駅員の口論が既に始まっていましたが、それを横目にタクシー乗り場まで急ぐと行列の2番目に並ぶことができました。しかし、タクシーがなかなか来ないのです。空港まで行こうという人の行列が後ろにどんどん延びていきました。ふと思いつき、先頭の方に割り勘での相乗りをお願いしたところご快諾いただき、3番目、4番目の方とも同乗することになりました。4人の予約していた航空便はそれぞれ違っていたのですが、いちばんギリギリだった方はタクシーの中で時計とにらめっこでやきもきでしたが、結局全員間に合ってよかったという顛末に終わりました(笑)。

この一件で頭を去来したのが「期限の価値」という考えです。予約済みの航空券は、タクシーの中で間に合う希望があるうちは数万円の価値を持っていますが、乗り遅れが確定した瞬間に紙くずと化してしまいます。これを更に「資金の時間的価値」と拡張して考えると、12月26日に恋人に手渡すクリスマスプレゼントや、親の命を救うのに間に合わなかった特効薬など、具体的な事例はたくさんありそうです。

【利息計算と自然対数の底”e”】

資金の時間的価値は、本来であれば期限の損失・利益も含む形で考えなければならないところですが、現状では預け入れ/借り入れ期間の長さによって決まる利息として把握されているようです。この利息計算の方法は、先々号でも紹介したように、とても堅実に行われています。コンピュータの無かった時代には、利息計算を正しく早く行うことはとても大変なことで、この能力が金融業者の資格だったのではないかと思えるほどです。世の科学者・数学者も、その計算方法を研究していたのですが、17世紀の数学者のヤコブ・ベルヌーイが複利計算に関する大きな発見をしました。それが、自然対数の底eとなるものです。そもそもは利息計算の方法の研究から生まれた発見ですが、今では自然科学の世界で大きな貢献をしていることは、周知のことと思います。

ヤコブ・ベルヌーイによるeの定義は以下となります。

(式省略)

元金1を年利1、付利期間を1/n年で1年預金すれば、1/n年ごとに利子1/nで元利合計が増えていき、1年経つと左辺の式になる。n→∞とした極限は連続複利の元利合計となる。ということを意味する利息計算の近似式と考えられます。

連続複利というのは、複利計算期間(ここでは付利期間)を無限に小さくするという極限の考え方に基づく概念です。ちなみに、nの値を1とおいて、元金1億円の1年後の元利合計を年利10%で計算すると、eを使った近似式では約1億1千51万円となり、きちんと計算した結果の1億1千万円に対して51万円ほど多めの額となります。率にすると0.5%ということになります。

この近似誤差はnを大きくすると小さくなるもので、n=12つまり1ヶ月複利ではわずか3,500円ほどまで縮小されます。定期預金や株の配当などの多くはn=2、つまり半年複利ですが、この場合の誤差は約12万7千円、率にして0.13%です。金利の世界の数値としては無視できない大きさと思われます。

この連続複利という想定は現実にはあり得ない架空のものであったはずなのですが、どうもこれを根拠とする金融商品の価格付けが行われているのではという疑いを否定できません。なぜかというと、デリバティブなどの金融商品の価格付けの理論的根拠とされる「ブラック・ショールズ方程式」を満足させる債権の価格算定式が、(省略)と導出されているからです。 と、いうことは金融商品の価格付け、つまり資金の時間的価値の算出には連続複利が前提に置かれているのではないかと考えることも見当外れではないかと思えてきます。

近似計算誤差だけならまだしも、もし複利計算期間自体の取り違えだとすると事は重大です。近年の金融商品の価格付けには最初からバブルの要素が含まれていたということを意味するからです(この件、当初は該方程式の次元解析結果を示しての解説を予定していたのですが、変数を他の変数の組み合わせに置き換えることで様々な異論を立てられるようなのでやめにしています)。

【投資利益率のバブル】

読者の皆さんの中には、工場の設備投資提案をされたことのある方も多いと思います。大抵の投資提案書の様式には、基準となる投資利益率を満たすだけの、収益向上や原価低減の見込み額を記入することになります。○○億円投資したら、△年間にわたって毎年○△×□万円の利益増を見込まれます!というような計画を示すことになっているのではないかと思います。

この基準となる投資利益率決定の根拠となるのが「資金の時間的価値」なのですが、これがバブルであったのではないかというのがここまで述べてきた内容となります。つまり、金融業界における論理的なミスのせいで、お金そのものの価値が実態よりも高く設定されていたために、お金を使って実業を営んでいる企業、特に製造業は割を食っていたのではないかということになります。そして、在庫削減の経済効果についても、見直しが必要とされるように思います。

第6回(通算64回)受託生産(不確定受注生産)モデルの生産管理

【科学技術の進歩と社会の仕組み】

ソフトバンクの孫正義氏は、コンピュータとインターネットそしてスマホ(携帯電話)がこれだけ普及したのだから、ネットによる国民投票で直接民主主義が実現可能なのに、政治の仕組みが代議員制のままなのはヘンじゃないかとおっしゃっているそうです。社会の仕組みというのは、科学技術の進歩に一歩も二歩も遅れて変わっていくのではないかと思います。

身近なところでも、DNA鑑定技術により父子確認が確実になっているのに婚姻制度が旧態依然たるものであることが挙げられます。母親にとっては自分の生んだ子供が自分の子供であることは確実ですが、父親にとっては本当に自分の子供であるかどうかが不安(笑)ですから、結婚という法制度で女性を縛り付けて、あるいは経済的に男性に依存させることで、自分の子孫を残すことを確実にしようとしてきた側面が強いからです。昔の大奥やハーレムはその典型例といっていいでしょうし、現代の一妻一夫制もその部類に入ります。

現実に、SNSや通信技術の発達・普及により、恋愛ルールは既に変わりつつあるようです。恋人が世界のどこにいても、顔を見ながらの会話が出来るようになったことで遠距離恋愛が容易になった事と、警察力に頼らずに特定個人の居所が割り出せるようになった事で、「悪事その場限り」とでも言うべき悪行を重ねてきた人はFaceBookなどのSNSに顔写真付きで本名付登録することを、恐れ・ためらっているようですから(大笑)。

生産管理の仕組みにも同じようなことがいえて、月次生産管理やMRPあるいは製販会議・需給調整会議のような仕組みは、パソコンがこれだけ普及する前の時代の名残なのかもしれません。コンピュータがなかった時代には、生産計画の作成や、実績管理や進捗管理をするための事務作業に人手がかかり、月1回のPDCAサイクルで回していくのが精一杯だったからです。

MRPにしても、当初は大型コンピュータを普及させるためのアプリとして誕生した経緯もあり、昔は月に一回MRPを回すのがせいぜいでした。現代ではコンピュータパワーが強力になったことで、毎日MRPを回すことが可能で、実際そうしているところもあります。決算も昔は年一回だったものが、既に月次決算を行っている企業もあります。

このように、情報の回転速度は高速化しているのに、そのベースとなる仕事の仕組みが情報技術の未熟だった時代のままであるために、やらなくてもいいような無駄な仕事が残されていたり、逆にやらなくてはならない仕事の進め方がうまくいっていない事が多々あるのではないかと思います。

 

【受託生産モデルという発想】

日本の製造業の9割以上は受注生産と言われていますが、実際には正式な確定注文だけで生産が行われているわけではないことは、読者の皆さんがいちばんよくご存じだと思います。

発注後の仕様変更や数量変更はざらにありますし、内示を示されてもあまりあてにできないことが悩みの種となっているのではないでしょうか。

現実的な対応として、見込み生産と受注生産が混じり合った生産体制を苦労しながら運用しているのが実情ではないかと思います。その結果、見込み生産で作りすぎた分が過剰在庫になり、予測が外れて不足が生じそうになると特急生産になったり、最悪の場合欠品や納期遅れとなりお客様に迷惑をかける結果となります。

それならいっそのこと最初から不確定な受注情報を前提に生産管理の仕組みを考えようというのが「受託生産モデル」の発想です。受託生産とは不確定受注生産とでも言うべき生産形態で、ひと頃話題になったEMSはこのように称される用語ですが、私はこの言葉に次のような定義を与えて実践研究を進めています。

 

<受託生産モデルの定義>

不確定受注情報を基に生産計画を立案し、特定顧客に紐づけられた生産ロットを中心に運用する生産管理の仕組み

 

【適正在庫は過去実績だけから求める、は間違い】

このような不確定受注情報に基づく生産管理では、不確実性を吸収する安全在庫を適正に保有することが必要になります。適正在庫理論では、安全在庫を決定する不確実性ファクターを、「需要の不確実性」と「供給の不確実性」に分けてとらえます。需要変動、供給変動などと「変動」という言葉を使わずに「不確実性」という言葉を使うのは、変動とは過去実績から求められる値だからです。

つまり、安全在庫の値は過去実績だけからでなく、将来の計画値からも求めることができるのです。具体的には、次のようなデータを基に安全在庫の計算を行います。

①過去の延長で未来が決まる確率とその需給情報

②楽観的シナリオが実現する確率とその需給情報

③最も実現可能性の高いシナリオの実現確率とその需給情報

④悲観的シナリオが実現する確率とその需給情報

 

「勝呂君、君は(経営工学はまだ対象部門になっていないけど)ノーベル賞を目指して頑張りなさい」と言って社会に送り出してくれた故・古川光早稲田大学教授は、日本経営工学会会長就任に際しての出版物で、「経営工学の社会的役割とは科学技術の進歩を社会の仕組みに取り込んでいくことにある」と述べています。生産管理も大きな変革を迫られている時代なのだと思います。

2017年1月24日(火)週刊 適正在庫の視点からvol.136【善玉菌アプローチ】

適正在庫の広場 TSCブログ
2017/01/27
【善玉菌アプローチ】
ハーバード大学が、その組織力を活かして75年間続けている研究があります。
「幸せな人生の秘訣は何か?」
これを突き止めるために、面談・ヒアリングとアンケートを中心とする 数千人の米国人男性の人生涯の追跡調査を、するというもの。
幸せな人生の評価尺度は、「幸福感」と「健康」の二つで、 ”いわゆる成功者”が自分の人生を振り返っての秘訣では ウソもあるし、そもそも成功者は本当に幸せなのかわからないので 人海戦術で地道な追跡調査をすることにしたそうです。
75年経過しての結論は、
「富でも名声でもなく、近隣の方達との良好な人間関係」
なのだそうです。
しかも、配偶者の有無や友達の数には関係せず 純粋に、人間関係の質によるのだと。
このことをいろいろな方にお話しすると皆さん納得するのですが、実際の生活はお金の追求に汲々としてきた方がほとんどです。
お金を求めることを第一に生きていると 知らないうちにお金をたくさん持っている人たちの支配下に置かれるだけでなく、 お金自身の持つ自己増殖性によって 世界はますます格差社会の度合いを深めてしまいます。
「お金なんて、どうでもいいもんね~」
という人が増えるとお金持ちたちの力は弱まって 格差社会も解消の方向に進みます。
こんな風に考え方をちょっと変えるヒントを世の中にばら撒くことで 平和裏に世界を変革しようというのが「善玉菌アプローチ」です。
世の中を変えるのに何も革命戦争・闘争は必要ないんじゃないかという発想です。
先週の敵討ち容認や、今週の幸せは近隣の人間関係など、善玉菌になりそうな候補はたくさんありそうです。
在庫は減らすだけじゃなくて適正に!
というのもその一つなんですよ(^_^)v
 
【やさしくあるこうよ】
そろそろと下る坂道から見た夕焼け雲も、他の味わいがきっとある。夕暮れの寂しさに歯を食いしばりながら、「明日は晴れか」と小さく呟き、今日も、この坂を下りていこう。 ー平田オリザ『下り坂をそろそろと下る』より
 
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2017年1月17日(火)週刊 適正在庫の視点からvol.135【文楽・仮名手本忠臣蔵】

適正在庫の広場 TSCブログ
2017/01/27
【文楽・仮名手本忠臣蔵】
先週は、イスラムにならっての仇討ちについて書きましたが、 やはり年末にこの舞台を観ていたいことの影響があったように思います。
国立劇場小劇場にて、午前10時半から夜9時半までの通し狂言、 丸一日がかりの実に見応えのある作品でした。
ストーリーは皆さんもよくご存じの内容ですが 原典に忠実な全幕通しでしっかり観てみると、これまでになかった発見がありました。
そのひとつが、 社会のいたるところに応援者がいたということです。
武家から商人、農民にいたるまで 様々な人々の応援があって成功したプロジェクトとしての忠臣蔵を再認識しました。
当時は、現代のようにSNSもマスメディアも発達していませんが 真実を知った庶民達は、赤穂浪士に味方していろいろと手助けをしていたわけで 仇討ちが社会的に広く支持されていたことを意味しています。
また、数百年後の現代においても、人気作品であることは今でも多くの方々から支持されていることを意味します。
明治維新以降、キリスト教西洋文明の影響で仇討ちが禁じられるようになり 「復讐心はよくない心持ちである」 と多くの人々は思っています。
そして特に真面目で良心的な人ほどこの教えに忠実なために、 「きっちりおとしまえをつけたるで~」と公言するアクニン達にいいようにされているのです。
しかし、考えてみれば これって、他者から復讐心を抱かれるようなワルイ奴らに都合のよすぎるルールですし、 公的機関の公平性が確保されなくなるリスクを考えると、いっそうのこととなります。
「在庫は、それ自体が悪なのではなく、適正値に管理されていないことが悪なのである」
と、私は常々申しておりますが 「復讐心」もそれ自体が悪いことなのではない。
と言ってもいいように思えます。
実際、江戸時代にもイスラム社会にも仇討ちのきちんとしたルールが存在しています。
仇討ちの公認によって、社会から弱い者いじめがなくなり、弱肉強食の行き過ぎがなくなるのであれば それはそれでいいのではないかなぁ、、、と思っておりますが、いかがなものでしょう?
 
【廻れ!マリーゴーランド】
法廷の正義は金で買えるが街の正義はそうはいかん。街の正義の女神は盲目じゃねえ、ちゃんと目がある。 ー映画『スリーパーズ』(バリー・レヴィンソン監督・脚本)より
 
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2017年1月10日(火)週刊 適正在庫の視点からvol.134【弱い者いじめをすると損をする社会の作り方】

適正在庫の広場 TSCブログ
2017/01/27
【弱い者いじめをすると損をする社会の作り方】
年末に、このメルマガのコラム担当である弊社Jスタッフ尾関優歩さんご出演の演劇 「いやむしろ忘れて草」を観てきました。
4人姉妹の物語で、登場人物が皆、優しい人だけという作品で、悲しくもあるのですが じわーっと癒やされてしまいました。
いつものように公演後に出演者に直接感想をお話しするのですが、 この感想をお伝えし、すこしお話ししていると 「世の中、善意だけでは立ちゆかないんだよな~」 という方向に考えがすすんで行きました。
仙台からの帰りの新幹線で思い出したのは この作品の少し前に上演された、らまのだ公演「明後日まで内緒にしておく」です。
こちらも、Jスタッフ松本みゆきさんご出演作品で、 公演後のトークでは 「現場の大部分は良心に満ちていて、ちょっとだけ悪意が散りばめられている」 という台詞にハッとさせられた!
とお伝えしたところ、みゆきさんから、我が意を得たり!という表情を示され つい先日、劇作家協会新人戯曲賞を受賞された劇作家の南出謙吾氏にお伝えしますとのことでした。
ひとりひとりが善意をもって一生懸命努力しても全体としてうまくいくとは限らない
これが、現実ではないかと思います。 そしてそこにこそ、マネジメント・サイエンスあるいは経営工学やシステム工学の出番があるのです。
在庫管理の世界というのはまさにその通りであります。
営業は売上げを伸ばすために必要な在庫を潤沢に持とうとし 資材は調達コストを減らすために大量購入しようとする。しかし、製造は「在庫は悪だ」と信じているので、在庫を持ってくれない。経理は、回転資金を抑えるためにも、在庫を減らしたいが そのために売上げが減ってしまったら元も子もない、、、
経営者は、全体を見据えての一手を打つ必要があるのですが 実は、これが「ちょっとだけちりばめられた悪意」になるのではないかと思います。
話を拡げて、経済社会全体に目を転じます。
経験的な知見ですが、 これまでお取引をしてきた企業の中には、 弱小企業は叩きつぶすべし!という行動原理をとっていると思われる所が多々ありました。
現代資本主義経済体制下においては、 競争相手が少なくなればなるほど、自分は競争優位になりますから、 経済的合理性のある行動原理ということも理解できます。
この行動原理のおかげで、経済が発展したことは歴史的事実だとは思いますが、これが経済行動の範囲を超えて、社会全体を覆うようになった結果 戦乱の世の中となり、テロも頻発し、いじめも拡がるようになったのではないかと思います。
では、どうしたらいいのか? まさに、システム思考が必要とされる場面です。
ひとつの手として考えられるのは、
弱い者いじめをすると損をする、あるいは不幸になる
という法則を成立させることです。
そのためには、複雑系科学を援用してのシステム設計をする必要がありますが この作業はとても意義深いものになりそうです。
今、頭に浮かんでいるのは ・当事者間の仇討ちを認める ・ただし、無関係な人を同意なく巻き込んではならない ・また、報酬の授受を禁止した上でボランティアの助太刀も認める というアイデアです。
なぜ仇討ちなのかというと、 「となりのイスラム」という本によれば 目には目を歯には歯をのイスラム社会は、 「分け合う、恩を仇で返さない」が基本。弱い者を助けるのが当たり前。 だから老人や子ども、障がい者などにめっぽう優しい社会らしいからです。
江戸時代のように仇討ちを公認するというのも一法なのかもしれませんね。(来週号に続く)
 
【やさしくあるこうよ】
優しいっていう字はさ、人編に憂いって書くだろう。あれは「人の憂いが分かる」って意味なんだよ、きっと。 それが優しいってことなんだ。ようするに想像力なんだよ。 ー伊坂幸太郎『ラッシュライフ』より
 
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